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映画「評決」

概要

日本公開日:1983年3月19日

監督:シドニー・ルメット

出演:ポール・ニューマン、ジャック・ウォーデン、シャーロット・ランプリング

あらすじ（ネタバレ無し）

エリート弁護士だったフランク・ギャルヴィン（ポール・ニューマン）は過去のある出来事をきっかけに落ちぶれ、アルコール依存症になっていました。

新聞の死亡欄に目を通して、悲しみに暮れる遺族を訪ねて名刺を渡すという惨めな毎日を送っていました。

そのような時、フランクの友人で年老いた弁護士ミッキー・モリッシー（ジャック・ウォーデン）が医療ミスで植物状態になってしまった女性の裁判を持ちかけます。

友人から紹介された事件をきっかけに、フランクは心の奥底に眠っていた正義を思い出し、裁判を戦い抜くことに決めます。

感想

「ハリウッドの伝説」と呼ばれるオスカー俳優ポール・ニューマンが年老いた弁護士役を熱演しています。

カトリック教会が経営する病院で起きた医療ミスの裁判に立ち向かう姿を見ていると、思わず応援したくなってきます。

強大な力を持つカトリック教会、悪魔顔負けの敏腕弁護士を相手に勝ち目がないと思われながらも、示談金を蹴り、裁判を戦い抜く姿に不屈の精神を感じました。

「法廷は弱い者のためにあるのではなく、弱い者にチャンスを与えるためにあるのだ」、という言葉に深い意味があるのだと感じました。

法廷を舞台にしたアメリカ映画は非常に多いので、それを扱っている映画を観ていきたいと思いました。

小ネタ

映画『評決』で年老いた弁護士ミッキー・モリッシーを演じたのはジャック・ウォーデンです。

1920年9月18日、アメリカのニュージャージー州ニューアーク生まれです。

ケンタッキー州ルイビルで育ちます。

喧嘩が強かったため、「ジョニー・コステロ」の名前でウェルター級のプロボクサーになり、生活に困った時にはナイトクラブの用心棒として働いたこともあります。

1938年に海軍に入隊し、1942年に陸軍に入隊し直しました。

ノルマンディー上陸作戦に加わる直前、夜間降下訓練で脚を負傷しました。

療養中に元役者の同僚が劇の台本の読んでいたことから演劇に目覚めました。

軍曹の地位を得ますが、終戦後に俳優になる道を選びます。

テレビデビューを果たし、その後1951年に端役で映画デビューします。

1953年の映画『地上より永遠に』で兵士役を演じて、フランク・シナトラとモンゴメリー・クリフトと共演しました。

また、1957年の映画『十二人の怒れる男』では、やる気のないヤンキース・ファンの陪審員を演じました。

ウォーレン・ベイティと共演した1975年の映画『シャンプー』と1978年の映画『天国から来たチャンピオン』ではコメディ俳優としての顔を見せました。

頑固な親方、ドイツ人医師、銃を持った裁判官、アメリカの大統領、双子のセールスマン、編集者など幅広い役を演じる俳優で、テレビ映画やテレビシリーズにも出演していました。

キアヌ・リーヴスとオスカー俳優ジーン・ハックマンが出演した2000年の映画『リプレイスメント』への出演を最後に、2006年7月19日に85歳で亡くなりました。

予告動画

まとめ

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